皆さんこんにちは^^漫画・作画チャンネルです!
今回は三代をつなぐ、くらら過去回です!
『思春期、くらら の過去!ですわ』

豪華なリビング。ソファに寝そべってポテチをつまむにこと、優雅に刺繍をするくらら。
「なぁママ。前から気になってたんだけど、ママっていつからそんなお姫様みてーな口調だったの? キャラ作りすぎじゃね?」
くららは手を止め、おほほと微笑んだ。
「あら、にこちゃん。相変わらずはしたない喋り方ですわね。……と言っても、わたくしにも今のにこちゃんみたいな喋り方をしていた時期がありましたわ。うふふ」
「え!? ママがあたしみてーな喋り方だったことあんの!? 初めて知ったぜ! 聞かせてよ、その話!」
くららはふっと遠い目をした。
「……あれはわたくしがまだ、泥んこのじゃじゃ馬だった頃のお話。貴女のお祖母様との、忘れられない一日ですわ……」
【回想】

夕暮れに染まる、古びた街並み——時は、遡る。

薄暗い路地裏。ボロボロの服を着た少年——ザックが、口の端を吊り上げて言った。
「おい、くらら。お前が本当に『仲間』だってんなら、あの金持ちの屋敷のリンゴを盗ってこいよ。お前ならできるだろ?」

「あっ?」
振り返ったのは——泥だらけの少女。14歳のくらら、その人だった。

「なんだよ? ビビってんのか? お嬢ちゃん」
「てめぇ、今何ぃ言ったッ!? あんないけすかねー金持ち、大っ嫌いなんだよ!」
挑発するザックに、くららは噛みつくように吠えた。

「こいつを持ってけ」
ザックが棒切れを差し出し、くららの手に握らせる。
「へっ、そのいきだぜ、くらら」
棒を握る手が、ほんの微かに震えた——。
ギュゥッ……

その時——カツーン……カツーン……
場違いに上品な靴音が、路地裏に静かに響いた。
「!?」
少年たちもくららも、思わず音の方向に視線を向ける。
「……ママ!?」

霧の奥から現れたのは、最高級のドレスを纏ったるいだった。
「……あら、こんな汚れた場所に、わたくしの可愛い子猫ちゃんが迷い込んでいるようですわね」
「マ、ママ!? なんでここに……ママには関係ねえだろ、帰れよ!」
ザックが薄笑いで前に出る。
「なんだおめぇ、痛い目見てぇのか?」
るいは扇子をパチンと開いた。
「わたくし今から、娘を連れて帰らなければなりませんの。最高に機嫌が悪うございますのよ?」
「……おだまり下さる? 小汚いドブネズミさん」

「おいババア、邪魔すんじゃねえ! こいつは俺たちの仲間なんだよ!」
ザックの理性が、完全に切れた。

ドドドッ!!
棍棒を持った少年たちが、一斉にるいに襲いかかる。
「ママ!! 逃げろ!! そいつらマジで……!」
くらら、悲鳴のように叫ぶ。

——だが、るいは、避けるどころか、表情ひとつ変えなかった。
棍棒が肌をかすめ、ドレスが裂けて舞う。
それでも彼女の瞳は、凪いだ水面のように静かなままで——。

ギラッ——
るいの左目が、怪しく赤に発光した。
「!?」
棍棒を振り上げたザックが、思わず凍りつく。
次の瞬間——ガシッ!!
るいの細い手が、ザックの胸ぐらを掴み上げていた。
「ぎゃっ……!?」

地を這うような、低い声。
「……わたくしの娘の心を、これ以上汚そうとするなら。」
「……この手でお仕置きを覚悟なさい……」
口の端に、不気味な笑みが浮かぶ。
「……見てぇか? 本物のお説教を——?」

「ギャアアアッ!!」
「ひ、ひいいい!! 化け物だーッ!!」
「ひいいっ!」
少年たちは腰を抜かし、転がるように逃げていった。
あとに残されたのは——ボロボロになった高級ドレス姿のるいと、呆然と立ち尽くすくらら、ただ二人だけ。

「ママ……なんで……ママが、こんな……」
呆然とつぶやくくららに、るいはいつもの穏やかな声で告げた。
「さぁ、帰りますわよ」

るいは、泥の中に静かに膝をつき——固まっているくららを、そっと抱きしめた。
ドレスの汚れも、腕の傷も、もう気にしていなかった。

「あら、お見苦しいところをお見せしましたわね」
るいはくららの泥だらけの手を、両手で優しく包み込んだ。
「くらら、お聞きなさい。気品とは、ドレスが汚れないことではありませんわ」
「守るべきもののために、自ら泥を被れる覚悟のことですのよ」

「さぁ、最高の美味しいお茶を淹れますわ。……召し上がりますわね?」
くららは、涙を拭いながらこくりと頷いた。
「……ああ。あたし、いや……わたくしも、いつかママのような、強くて気高いお嬢様になりたい!」
「……でも、お茶はいいかな」 (……子供にはまだ苦い)
くららの頭を、るいが優しく撫でた。

朝の光に包まれた門の前。
手を繋いで歩き出す、母と娘。
二人の絆は、あの夜を境に——もう、誰にも切れないほどに、強くなっていた。
【現代・リビング】

「……マジかよ。あのお淑やかなおばあちゃんが、素手で不良を追い払って……」
「ママの『ですわ』って、おばあちゃんへのリスペクトだったんだな」
「ええ。あの日からわたくし、決めたのですわ。いつかお母様のような、強くて気高い淑女になろうと。……にこちゃんも、いつか分かりますわ。守りたいものができた瞬間、言葉遣いが変わる瞬間が」
「……うーん、あたしは当分このままでいいや。ドレスとか肩凝りそうだし」
「あ、今の話、めちゃくちゃいいネタになりそう。早速メモっとこ!」
スマホに「ママの黒歴史」と打ち込もうとした、その時——
カツーン……
背後から、静かな靴音が響いた。

「あらあら、わたくしの昔話をしていたのですか? にこちゃん」
完璧に上品な微笑みのまま、るいがいつの間にか背後に立っていた。
「げっ、るいおばあちゃん!? い、いつの間に……」
「ふふふ、にこちゃん。そのスマホのメモ、今すぐ消去してくださらない?」
「もし誰かに言いふらしたりしたら……わたくしの魔力で、貴女を一生『正座しかできない体』にさせてしまいますわよ? うふふふ」
「……やっぱ、この家で一番怖いの、おばあちゃんだわ……!!」
くららはお茶を啜りながら、優雅に微笑んだ。
「あら、お母様。とても楽しそうな笑顔ですわね。うふふ」
震えながらスマホのデータを消すにこと、笑い合う母娘三代の姿で——
~くららの思春期!ですわ~ おわり
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この回について(作者ノート)
「思春期、くらら の過去!ですわ」は、**くららの「ですわ」口調がどこから来たのか?**という、長年の疑問にひとつの答えを描いた回です。普段の彼女はお嬢様口調ですが、にこの素朴な問いかけ「ねぇママ、いつからその口調?」をきっかけに、14歳の泥だらけの過去がフラッシュバックします。
この物語の主役は実は母・神楽るい。彼女が「気品とは、ドレスが汚れないことではない」と娘に教えるシーンは、私自身の中にある「強さと優しさの理想像」を込めました。るいの「お説教を覚悟なさい」のセリフは、最初もう少し過激な台詞だったのですが、AdSense対策の流れもあり、より淑女らしい威圧感のある表現に書き換えています。結果として「お母さんの本気の怒り」がより上品に伝わる形になりました。
絵作りで意識したのは、14歳のくらら(青チャイナドレス)と母るい(最高級ドレス)の対比。汚れて、髪も乱れて、不良に脅される少女の姿と、霧の中から優雅に現れる母——この**「対極の2人がじつは同じ家族」**という構図を描きたかったので、ChatGPTには「ドレスのディテール」「靴音の質感」を細かく指定しました。
最後の現代パートで、にこが「ママの『ですわ』はおばあちゃんへのリスペクトだったんだな」と気づくシーン。家族の絆が言葉遣いに残る——この一文に物語のすべてを込めました。
🇬🇧 English Translation
This section is for international readers! A lazy afternoon at home. One offhand question from Niko unlocks the secret behind Kurara’s elegant speech — and a day that changed everything.
『Adolescence: Kurara’s Past — “Desuwa”』
A fancy living room. Niko sprawled on the sofa eating chips. Kurara sat with perfect posture, embroidering.
“Hey, Mama. I’ve been wondering for a while — when did you start talking like that? All ‘I do declare’ and ‘how delightful.’ Isn’t it a bit much?”
Kurara smiled gently.
“My, Niko. You never do improve your manners. …Although — there was a time when I spoke exactly the way you do. Fufu.”
“WHAT!? You talked like ME!? I never knew that!! Tell me the story!!”
Kurara’s gaze drifted somewhere far away.
”…This was back when I was still… a mud-soaked little wildcat. A day I’ve never forgotten — involving your grandmother.”
— Flashback —
A dim alleyway, drenched in sunset.
“Oi, Kurara. You want to prove you’re one of us? Then go swipe an apple from that rich family’s mansion. You can do it, right?”
”…Huh?”
The girl who turned around — muddy, scrappy — was Kurara, age 14.
“What, scared, princess?”
“What did you just say!? I HATE those stuck-up rich types!!”
A wooden stick was pressed into her hand.
“Heh, that’s the spirit, Kurara.”
Her fingers trembled around the stick. Just slightly.
Clack… Clack…
A sound that did not belong in this place echoed through the alley.
”…Mama!?”
From out of the fog, in the finest gown imaginable — Rui appeared.
”…My, my. It seems my dear little kitten has wandered into quite a filthy place.”
“M-Mama!? Go home, this has nothing to do with you!!”
“Hah! Want me to mess you up too, lady?”
Rui snapped open her fan.
“I will be taking my daughter home now. …I am in a foul mood, you understand.”
”…Now hush, would you? Filthy little sewer rat.”
“Oi, old hag, get out of the way!! She’s one of us!!”
The boys charged her, clubs raised.
“Mama!! Run!! They’re seriously——!!”
Rui didn’t dodge. Didn’t even flinch. Clubs grazed her skin. Her dress tore — and fluttered to the ground.
Her eyes — calm. Still water.
GLINT.
Her left eye flared a deep, unsettling red.
Zack froze mid-swing.
SLAM.
Her slender hand closed around his collar.
“GYACK——!?”
A voice low enough to crawl along the ground.
”…If you intend to soil my daughter’s heart any further——”
”…Prepare yourselves for a lecture from these very hands.”
A quiet, eerie smile.
”…Wanna see it? A real lecture?”
“GYAAAAAHH!!”
“M-monster!! It’s a MONSTER!!”
The boys scattered. Stumbling. Screaming.
Left behind: a ruined gown, and a daughter, speechless.
“Mama… why… why would you…”
“Now then. Let us go home.”
Rui knelt — right into the mud — and held her daughter close.
“Oh my, how dreadful of me to show you such a thing.”
She took Kurara’s muddy hands in both of hers.
“Kurara, listen. Grace is not about keeping your dress clean.”
“It is the resolve to get dirty — for the things worth protecting.”
“Come. I’ll brew you the most wonderful tea. Will you have some?”
”…Yeah. I mean… yes. I want to become someone like you, Mama. Strong and noble.”
”…Though I’ll pass on the tea.” (Still a little too bitter.)
Rui gently patted her head.
Hand in hand, mother and daughter walked home in the morning light.
— Back to the present —
”…No way. Sweet little Grandma Rui drove off a bunch of delinquents with her bare hands? …And Mama’s whole ‘desuwa’ thing — that was all out of respect for Grandma?”
“Yes. From that day on, I decided — I would become someone like her. …Someday you’ll understand too, Niko. The moment when you find something worth protecting — and your words change with it.”
”…Mm, I’m good staying like this for now. Dresses look like neck pain. Oh, but this story is amazing material. Let me take some notes—!”
She started typing “Mama’s Dark Past” into her phone—
Clack…
“My, my. Were you just talking about me, Niko dear?”
Rui stood directly behind her — perfectly elegant smile in place.
“GYA— G-Grandma Rui!? When did you—”
“Fufu. Niko, dear. You’ll delete that note right now, won’t you?”
“Because if you were to tell anyone… I might have to use a tiny bit of magic to ensure you can only sit in formal seiza for the rest of your life. Fufufufu.”
”…Yep. Confirmed. The scariest one in this house is definitely Grandma.”
Kurara sipped her tea, smiling serenely.
“Oh my, Mother. You look like you’re having a wonderful time. Fufu.”
Niko deleted every byte, hands shaking. Three generations — grandmother, mother, daughter — laughing together.
— Kurara’s Adolescence — Desuwa — Fin —
イラスト依頼について
オリキャラのイラスト依頼も随時受け付けています。ご依頼いただく作品はもちろん手描きで丁寧に仕上げます🙏